メダルゲーム「ジャンケンマン」について
近所の商店街の一角で懐かしいものを見つけた。メダルゲームのジャンケンマンである。
ルールは単純かつ明快。ジャンケンに勝てばルーレットがまわってメダルを貰うことが出来る。大当たりは50枚、中当たり16枚なのだが、私は当たった試しがない。大抵1枚か2枚か4枚で、たまに7枚が当たるのが関の山。
グーチョキパーの3つのボタンから好きなものをひとつ選んで押せばよいのだが、この3つを同時に押すという荒業を、多分どこの地域の子供も一回は試したことがあるのではないだろうか。どれが反映されるのかわからないというドキドキ感。そして自分が選んだ一手で勝負しない分、負けても自責の念は生まれないという都合の良さ。子供たちはこうやって自身の責任回避の術を学んで、しょうもない大人へ成長していくんだと思う。
最近のメダルゲームは妖怪ウォッチやポケモン、プリキュアといった人気の媒体とタイアップしたものが人気を集めているようだ。旧態依然とした風味漂うこのジャンケンマンだが、調べてみると場所によっては未だ現役で稼働しているところもわりと多いらしい。新進気鋭のメダルゲームに遅れをとらない、ゲームコーナーの隠れた筆頭格として、今後もひっそりと活躍して貰いたい。