なんとなく哀愁を

大阪で哀愁を拾い集めています。

昭和的タイポグラフィ

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大阪メトロ朝潮橋駅から少し離れた場所にある美容室。カット&パーマの哀愁漂う看板が素敵だ。

 

現代の均等化されたデジタル書体にはない、独自の切れ味が光る昭和の手仕事レタリング。文字の中心に入ったラインや、角の一部だけ丸みを帯びたデザインに、職人の意匠が感じられる。

 

コンクリートファサードに一語一句、直接貼り付けられているのも時代を感じて良い。昨今のオサレなショップの屋号は、さりげなく端っこにローマ字なんかで入れてたりするもの。だがこの美容室は日本語でデカデカと威風堂々。

 

昭和時代の忌憚なき商売への直向きさがこの看板に宿っている。そんな気がしないでもない。

 

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