なんとなく哀愁を

大阪で哀愁を拾い集めています。

レトロ物件

レトロ物件「東谷町ビル」その3

ビル入口の階段を降りると駅のホームへと続く道に繋がるのだが、その途中で小さな商店街に突き当たる。 店の屋号がズラリと並ぶ一覧表。名前がどれもレトロチックで味わい深い。おそらく平成以前から営業している店舗が多いのだろう。所々歯抜けになっている…

レトロ物件「東谷町ビル」その2

先日の記事で紹介したモザイク調の住宅、実は1階が地下鉄の駅に直結している。年季の入った外見が示す通り、内部もそれらしく時代を感じるつくりが節々で見られる。 駅出口からの案内板。相当昔から設置されているのだろう。保存状態は良好だが、その材質や…

レトロ物件「東谷町ビル」その1

谷町九丁目にある住宅。様々な色調のタイルが散りばめられた、一見デザイナーズマンションのように見える建物なのだが...。 よくよく見ると、どうやらこの模様はすべて壁の補強による修繕の跡のようだ。脆くなった部分を新しいタイルに交換する、という修繕…

昭和的タイポグラフィ

大阪メトロ朝潮橋駅から少し離れた場所にある美容室。カット&パーマの哀愁漂う看板が素敵だ。 現代の均等化されたデジタル書体にはない、独自の切れ味が光る昭和の手仕事レタリング。文字の中心に入ったラインや、角の一部だけ丸みを帯びたデザインに、職人…

五階百貨店を歩く2

五階百貨店は路地に入ると、深遠なる哀愁が漂っている。無骨な店舗が猥雑としている様は、怪しげでどこか趣深い。前日紹介した3階建ての平屋の様に、店舗が密集している平屋がもう一軒存在するので、今回はそこに訪れてみようと思う。 ここが入り口のようだ…

五階百貨店を歩く1

大阪日本橋には「五階百貨店」なる区画が存在している。古くからの商店が軒を連ねる、渋い街並みがそこには広がっている。 堂々と掲げられた「五階」の文字。一見、三階建てなのに強引に五階だと言い張ってる、わけのわからない建物に見えるだろう。だがこの…