谷町九丁目にある住宅。様々な色調のタイルが散りばめられた、一見デザイナーズマンションのように見える建物なのだが...。
よくよく見ると、どうやらこの模様はすべて壁の補強による修繕の跡のようだ。脆くなった部分を新しいタイルに交換する、という修繕を繰り返した結果、このようなモザイク調に仕上がったのだと思われる。
色とりどりのモザイクは、この住宅が建てられてから今日に至るまでの歳月を示している。幾度と無く見舞われたであろう台風や地震に、傷を負いながらも耐え忍んだ証。
年季の入った建物ならではの、歴史とドラマが刻まれた外見。なんとも感慨深いものを感じさせられる、素敵な物件である。